バトルスピリッツホビーステーションアルティメットプレイヤー決定戦

ホビーステーション

大会レポート 池袋本店

参加デッキの大まかな分布

 デッキ分布は白・紫系に他色の汎用カードをタッチしたデッキが多くみられ、フィニッシャーとなるアルティメットはオーディーン、デスペラード、グラン・ウォーデンが主に採用されています。タッチカラーを用いないタイプの純正白紫や、アルティメットを採用しない形もあり、それらを含めると10名ほどの方が使用しており、今大会で最も目立ったデッキタイプと言えます。スイスドロー後半では上位に占める割合も多くなり、半数以上が勝ち点9点を超える活躍となりました。

 単色系デッキでは白・赤・黄・紫が各4、5名の使用でした。単色デッキの成績についてはバラつきが大きかったものの、全体的に白と紫が上位、赤、黄色が下位に分布していました。赤に関しては小学生以下の参加者が多く、カード資産やプレイング面で差があること、黄色に関してはファンデッキとしての側面もあり、純粋に勝ちに行きにくい部分があります。そういった部分も含めて、各単色デッキに根強い人気があることが見て取れました。

 使用者は少なかったものの、上位進出率が高かったデッキとして青単色、または青メインの多色グッドスタッフデッキでした。準優勝デッキもほぼ青単色デッキで、スイスドロー後半戦に白紫系多色デッキとの対戦に勝ちきり、上位に残っていました。
 一方で、大会を通じて緑のカードがほとんど見られませんでした。緑をメインカラーにしたデッキは使用者が一名、多色デッキの中にも含まれないことが多く、アルティメット登場後の環境の変化を強く感じさせる結果となっています。

上位卓の構図、対戦の様子

 上位、4勝以上(7名)のデッキ分布は以下の通りとなります。

・白紫デッキ(タッチ多色含む) 5名
・青タッチ赤 1名
・赤単色アルティメット 1名

 上記以外でも勝ち点9点帯に白紫デッキが多く、上位卓では頻繁にミラーマッチがみられました。白紫デッキを使いながら3回戦以降同系デッキに3回連続で当たるという方も複数おられました。対戦の局面としては多くの場合、除去、バウンスの撃ち合いになり、膠着してから先にフィニッシャーを引いた方が勝つ、という状況が目立っていました。

 白紫以外のデッキで上位に勝ち残った数少ないデッキタイプとして、青タッチ赤ビートと赤単色アルティメットがあります。これらのデッキは相性として白紫に特別優位というわけではないものの、白紫相手に非常に有効な赤のバースト【双翼乱舞】を最大数採用している点が共通しており、白紫デッキの流行を見越してしっかりと対策を立てて構築されたデッキであったと感じます。

決勝戦

 決勝に進出したのは純正白紫デッキの「正宗」さん(WEB掲載可能名義)と、青単タッチ赤の「カシミズ」さん(同)。【生還者バディ】なども採用し、強烈に白紫デッキを意識した構成で連勝を重ねてきたカシミズさんの青デッキと、他の色をタッチしない、お手本のようなきれいな構築の白紫デッキの対決ということで、今大会全体を象徴するような対戦となりました。

 試合の展開予想としては青の大型スピリットに対して、白紫が除去やバウンスで強引に攻撃の道を通しに行く、攻め手の追加としてスピリットを展開する際に、伏せられている双翼乱舞をめぐる攻防になる―といったところが見どころと思われましたが、意外にも早いターンで決着が付きました。青デッキ側が充分な大型スピリットを展開する前に、白紫デッキが速攻でライフを削りきるという動きを見せ、見事優勝を飾りました。