仙台駅前2号店 大会レポート

当日参加枠16名に対してそれを大きく上回る45名の参加希望者が出るという、開始前から非常に盛況な様子を見せていました。無事に参加出来た方は本戦を、残念ながら抽選漏れしてしまった方々も、サイドイベントのガンスリンガーにこぞって参加して頂き、非常に楽しまれていたように思います。 本戦については前回までのキャラ人気を大きく覆し、緑姫使用者が0人という驚きの分布図となりました。それに対して、前回まではあまり使用率の高くなかった遊月使用者は急増しており、使用率では全体の2割ほどを占める一大勢力となりました。前回から今回までにリリースされたカードでの強化具合が非常によくうかがえるものになったのではないでしょうか。


3回戦開始時の全勝者8名の内訳は、タマ2名、ピルルク2名、ユキ1名、遊月3名となりました。 使用率全体のバランスを考えると順当な分布図かと思われます。 その後4回線開始の時点での全勝者4名の内訳は、タマ1名、ピルルク1名、遊月2名となっており、全国各地でのショップ大会などでも使用率の高い遊月がぐいぐいと食い込んできている印象を受けました。どのプレイヤーも日頃から使い慣れ、熟知しているデッキを持ち込んでいるようで、よどみのないスムーズなプレイはもちろんのこと、フェイズの移行、能力の使用などについてもとても丁寧に対応をしていました。

決勝の舞台までコマを進めてきた二人は奇しくも遊月デッキ同士を操るザキオカとコイケの二人。互いに席に着くなり、まずは先手を決めるじゃんけんでその全てが決まるだろうと談笑をしている。どうやら決勝の舞台という割に、両者にあまり緊張の色はないようだ。恐らく今日一番の気合いの入ったじゃんけんの結果、値千金の先手を勝ち取ったのはザキオカ。小さくガッツポーズを決めて最後の戦いへと挑む。

両者ともに遊月デッキを操るものの、コイケはどうやらミラーマッチの経験が乏しいようだ。対するザキオカは地元の仲間たちと共に普段から幾度となくこの対戦を繰り返しており、ミラーマッチの動き方というものを心得ている。経験者の差を活かし、さらに先手の利を生かして勝利をもぎとりたいところだろう。

しかし戦いは静かに始まった。先手のザキオカはドラコクレス、これがヒットしてまずはエナチャージ。さらにヤモリを展開してターンを返す。 対するコイケも鏡うちといわんばかりにドラコレクスを繰り出すが、これは空振り。盤面にヤモリを追加して、ルリグアタックを含めてまずは先制の2点を叩き込む。

続くザキオカのターン、追加の戦力はグリアナ。空いている1面のみのアタックに留まり、1点のお返し。 コイケのターン。ここでは盤面こそ埋めるものの、アタックをするのはルリグのみ。この攻撃をザキオカはガードしてしのぐ。

ザキオカは盤面をエナフェイズ込みで整理して2枚目のグリアナを展開。そしてこのターンは一切のアタックをせずにそのままターンを渡した。その理由は明白であり、返すターンのコイケはエナが足りずにレベル3へのグロウができない。ただでさえ後手のゲームでこの1ターンのロスはかなり厳しいだろう。しまったという苦しい表情がコイケに浮かぶが、時間は巻き戻らない。

1ターンという大きなアドバンテージを稼いだザキオカは一足先、いや、二足先にレベル4へとグロウ。紅蓮乙女となった遊月がその効果でザキオカのライフを回復する。そしてここから一気に展開が変わる。ザキオカはスパザウスのエナチャージから立て続けにボルシャックを2枚展開。すでにトラッシュには10枚以上の龍獣カードが置かれており、ボルシャックは眼前の敵を焼き払いながら痛烈な一撃、いや、二撃をコイケに叩き込む。かろうじてルリグアタックこそガードするものの、ライフは残り2点の危険水域に突入。時間が無い。

対するコイケも1ターン遅れのレベル3から懸命に耐えようとするのだが、ザキオカ側のボルシャック2体にご退場いただくのが精いっぱいで、とてもじゃないが攻めへと転じることができない。 しかしザキオカも先ほどの怒涛の攻めで手札を全て使い切っており、何かが起これば呆気なく崖下まで転落してしまうかもしれない。恐らくその何かが何であるかは不明にしろ、その不安は確かにザキオカの脳裏をよぎっているのだろう。隣でこのレポートを書いている筆者にもその表情が緊張している様子がうかがえる。

ややあって、コイケはようやくレベル4へとグロウ。この間にもザキオカの猛攻は続いており、すでにそのライフは0となっていた。遅れて駆け付けた紅蓮乙女が貴重なライフ1点をもたらすが、劣勢はまだ覆らない。 それでもスパザウス、スヴァローグと盤面を構築して攻めへと転じる。このアタックに対してザキオカが紅蓮乙女の能力を起動。このターンのライフバーストにエナチャージが付与されるが、お構いなしにコイケはアタックを敢行。結果として合計3点のダメージを与え、ザキオカのライフを残り2まで削り取る。 いよいよ不安な何かが形となり始めたザキオカ。このターンでレベル5へとグロウし、その効果でライフを1点回復。一蓮托生を使ってデッキからエナにカードを送り込もうとするが、ここにコイケのスヴァローグの効果が突き刺さる。しまったというザキオカの表情。エナゾーンからは2枚のボルシャックが取り除かれた。しかしここで立ち止まるわけにはいかない。残りのエナをフル活用してザキオカは台風一過をプレイ。

結果、互いの場に並んだのはザキオカ側がボルシャック、スパザウス、ヘルボロス。対してコイケはスパザウスが2体とアパトが1体。ザキオカのヘルボロスの効果でコイケのスパザウスが倒され、コイケはスパザウスでエナを増やし、アパトでザキオカのスパザウスを倒す。そして最後の一手が飛ぶ。最後の最後まで温存していたザキオカの1枚のアーツ。それは燐廻転生。もはや回避不能な、あまりにも大きすぎる最後の一撃が、静かにコイケのライフを削り切った。

勝者・ザキオカ!!

沢山のご参加ありがとうございました!