このページでは、「ばるば★ろっさ」「BARBAROSSA」「える★あらめいん」のルール概要について解説します。
また、各ゲームのルールブックは、このページの下部からダウンロードできます。
カード種類
本ゲームには次の6種のカード種類があります。
★補給カード
補給ポイント(お金のようなもの)を供給するカードです。このカードは「ただ」でプレイすることができます。プレイヤーは、このカードを使って部隊カードを買います。
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★部隊カード
あなたの配下の部隊を表すカードです。プレイコスト(作戦ポイント)がかるので、通常は、1ターンに1枚しかプレイできません。しかし、カードの中には作戦ポイントを供給するものもあるので、そうしたカードを先にプレイすることによって、1ターンに複数のカードをプレイできる場合もあります。
部隊カードはまた、戦力(戦闘ポイント)を生み出す唯一のカードです。部隊カードの戦力を使って、プレイヤーは陣地や都市などの目標を攻め落としていくのです。
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★作戦カード
部隊カードのような使われ方をするカードですが、作戦を表すカードです。直接戦力を生み出すことはありませんが、他の面で、プレイを支援します。部隊カードと異なり、一度プレイすると失われてしまうカードでもあります。
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★配備カード
作戦カードのように、プレイを支援するカードですが、場に残って効果を発揮し続けるカードです。指揮官とか施設を表しています。
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★目標カード
プレイヤーが攻め落とす目標を表しています。「高地」「陣地」「都市」の3種類あります。「高地」や「陣地」を先に落としておくと、都市の防御力を下げることができます。
ゲームの主な得点源となるカードです。
都市を攻めたときは、次のイベントカードがめくられ、伏兵のロシア軍が登場する場合があります。
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★イベントカード
イベントカードは、他のカードと異なり、唯一、裏返しのカードの山として配置されています。プレイヤーが都市を攻めたときにその一番上のカードがめくられ、都市の防御力がその分アップします。
プレイヤーが戦闘に勝利すると、このカードを手に入れ、あとでさまざまな効果をボーナスとして受け取ることができます。
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★勝利カード(「える★あらめいん」のみ)
「える★あらめいん」では、都市カードにVPが記載されていません。その代わり、勝利カードというカードタイプが新たに増えています。都市を陥落させたプレイヤーは、勝利カードの山から勝利カードを一定の枚数受け取り、それが主要な得点源となります。また、イギリス軍の反攻により、陥落させた都市を奪い返された場合、プレイヤーは勝利カードを失います。
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プレイヤーの立場とゲームの流れ(「ばるば★ろっさ」&「BARBAROSSA」)
各プレイヤーは、ドイツ軍の一軍団長の立場でゲームに参加します。
最初、各プレイヤーに割り当てられるのは、1個師団の基幹部隊に相当するたった8枚のカード(2枚の部隊カード「擲弾兵連隊」と6枚の補給カード「非機械化輸送」)だけです。
ゲーム中、プレイヤーは、他の部隊をドイツ国内から最前線(プレイヤーの手元)まで輸送し、まずは配下の部隊の充実を図らなければなりません。これを表すため、プレイヤーはゲーム中、毎ターンのように補給カードをプレイしてテーブル上にある各種部隊カードを「買う」ことになるでしょう。
配下の部隊(=自分のデッキ)が充実してきたら、いよいよ戦闘を開始するときです。
まずは簡単に落とせる「高地」から攻め落としていきましょう。次に都市の外郭陣地を表す「陣地」をいくつか落とし、丸裸になった都市をせめるというのが王道です。
もちろん、いきなり都市を攻めてもかまいませんが、失敗の確率は高く、失敗すればその代償は高くつくでしょう。
というのも、「高地」や「陣地」と異なり、都市にはドイツ軍の知らない「ロシア軍援軍」が隠れていることがあるからです。
しかしいっぽうで、準備に時間をかけすぎるのも考えものです。ライバルはたくさんいるからです。ゆっくりした進撃は、またせっかちな総統の逆鱗に触れるかもしれません。
なにしろ、あなたがどんなに部隊を集めたとしても、総統はちっとも評価してくれないのです。いかに戦闘で功績をあげたか、それが重要なのです。
はたしてあなたは、配下の部隊のほか、配備カードや作戦カードも駆使して、誰よりも先にモスクワに到達することができるのでしょうか。
プレイヤーの立場とゲームの流れ(「える★あらめいん」)
各プレイヤーは軍団長ロンメル将軍の副官のひとりという立場で、ゲームに参加します。
当初各プレイヤーは、総統の命を帯び、敗走するイタリア軍救済のため、官であるロンメル将軍とともに、部隊より一足先に灼熱の砂漠トリポリの飛行場に降り立ったばかりの設定であり、配下の主要な部隊はまだイタリア本土で船積みを待っている状態です。
プレイヤーの手元には、敗走する一握りのイタリア軍部隊と輸送部隊として8枚のカードしか手元にありません。あなたはこれらを自分の初期デッキ(=指揮下の基幹部隊)として受け取り、ゲームを開始します。
おそらくあなたはまず敗走するイタリア軍の士気を鼓舞して踏みとどまらせ、イギリス軍を足止めしなくてはならないでしょう。そして彼らがが追撃に疲れているスキに到着するアフリカ軍団の部隊を徐々に集め、それらをたくみに指揮して、イギリス軍を追い払わなければなりません。
ロシア戦線(ばるば★ろっさ)と異なり、砂漠の環境は苛酷です。トラックの消耗は早く、水さえも運搬しなければならないため、軍需物資や部隊の輸送はとどこおりがちです。
砂漠の都市は、一見脆弱のように見えますが、敵がどこにどれだけ潜んでいるのか見分けるのは困難で、思わぬ強敵に反撃をくらうこともしばしばです。
しかも、味方の輸送船は常にマルタ島にあるイギリス空軍の脅威にさらされているため、本土からの補給は滞りがち。いっぽうで、敵のイギリス軍は喜望峰回りの輸送船により、日々増強されています。そのためタイミングを逃せば、いずれ大反攻を受け、イギリス軍の駆逐どころか、戦線を維持するのも難しくなるかもしれません。
指揮官であるあなたの考慮すべきことは山ほどあるのです。
そんななか、難攻不落のトブルクを落とし、エル・アラメインでの決戦を乗り越えなければなりません。最終目標は在エジプト駐留イギリス軍の本拠地カイロの玄関口、そして最終防衛地アレクサンドリアです!
ゲームの終了と勝利者(「ばるば★ろっさ」&「BARBAROSSA」)
このゲームは、誰かがモスクワを陥落させた瞬間に終了します。そしてそのとき、目標カードなどがもつ勝利点を一番多く保有しているプレイヤーの勝利となります。
モスクワを落としたからと言って、勝てるとは限りません。でも、モスクワを落とすことが勝利への最短ルートであることに違いはありません。
ゲームの終了と勝利者(「える★あらめいん」)
「える★あらめいん」は、誰かアレクサンドリアを陥落させた時、または勝利点の山が枯渇したときに終了します。ゲームが終わったとき、より多くの勝利点を得ていたプレイヤーが勝利します。
アレクサンドリアをはじめ、特定の都市を落としたプレイヤーが勝利するわけではありません。
ゲームシークエンス
このゲームでは、プレイヤー間を手番が時計回りにめぐります。各手番は次の4つのフェイズに分かれていて、手番プレイヤーは順番にフェイズを実行していきます。
ただし「える★あらめいん」においては、英軍の反攻が発生する場合があり、その場合は、プレイヤーの手番と手番の間に「英軍反攻ターン」という特別な手番が行われます。
1)開始フェイズ
プレイの準備を行うフェイズです。手番プレイヤーは自分が配備している消耗状態のカードをすべて活性化させます。
2)作戦フェイズ
手番プレイヤーはまず1作戦ポイントを受け取り、それを使って手札をプレイすることができます。プレイしたカードの効果により、複数のカードをプレイできる場合があります。またプレイしたカードによっては、それを配備(自分の場におきっぱなしにしておくこと)できる場合があります。
プレイヤーはまた、このフェイズ中に1回だけ戦闘を実行することができます。
3)再編成フェイズ
手番プレイヤーはまず1増援ポイントを受け取り、それを使って増援(部隊カード、補給カード、配備カード、作戦カードを買うこと)をすることができます。1増援ポイントで1枚のカードを買うことができます。ただし、作戦フェイズにプレイしたカードの効果で、2枚以上買える場合もあります。
なお、カードを買うときは、それとは別に、カード1枚ごとにお金(補給ポイント)も支払う必要があります。
4)終了フェイズ
配備中のカードを除き、この手番にプレイしたカードを全て捨てます。それから、手札も捨てます。ただし、手札は1枚だけ残しておくこともできます。その後、自分のデッキから4枚ドローして手番を終了させます。
プレイ時間の目安
「ばるば★ろっさ」および「BARBAROSSA」は、慣れれば50~60分ほどで終了します。「える★あらめいん」は、同様に60~90分ほどかかります。
けれども、初めてのプレイのときは、その2倍以上かかることもあります。またモタモタしたプレイが横行した場合も1.5倍から2倍ほどかかることもあります。
アドルフたん、ロンメルたんの怒りを買わないように、他プレイヤーの手番中に、次の自分の手番のプレイについて考えておくことをお勧めします。
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